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経常利益と自己資本
2017/07/16 12:46 | Comments(0) | 学習勉強インプット
今日の一言「記憶の定着には繰り返し復習」「普段使わない知識は劣化する」

中学生レベルとは

 今日も今日とて、中学生でも分かるレベルを目指して、記憶の定着を図る。
 ところで、「中学生でも分かるレベル」というのは、中学生を馬鹿にしているわけではない。中学生とは、日本では、義務教育であり、日本国民で中学校を卒業していない人はいない。実際問題、その中学生レベルの技能・知識が、100%身についている人など稀であろう。僕も、中学校の教科書の内容を100%覚えて、理解できているかなど、大いに怪しい。

 知識とは、「記憶可能性」と、「運用可能性」の二つに分けられる(完全に僕オリジナルの今思いついた表現である)。

 記憶可能性とは、字面の通り、覚えることができるかどうか、である。
 運用可能性とは、その覚えられた知識を運用(利用)できるかどうか、である。

 例えば、微分積分というのを、高校生では習う。物理学への応用とか、高度なレベルではなく、あくまで高校生レベルとしたとき、僕は「記憶可能性」と「運用可能性」で、微分積分の知識はいかなる状態か。

 まず、しばらく触れていないので、多分基本的な計算方法も忘れてしまっている気がする。ので、「運用可能性」は今は無い。ただ、一度ある程度の理解はできて、基本的な問題は解けるようになったことがあったので、「記憶可能性」は有る、といえる。


 例えば、中学校の社会の知識として、三権分立というのがある。立法、行政、裁判所と、権力は分かれているというものだ。これは、現在記憶もしていて、この概念を使ってブログなんかも書いたりしているから、「運用可能性」も有る、といえる。


 初めに書いた、「中学生レベルでも分かる」というのは、僕は、「運用可能性」を言っているのではなく、「記憶可能性」のレベルで言っている。つまり、中学校で勉強した知識が現状100%身についている必要などなく、中学校で学んだ内容を「記憶できる」人であれば、理解できるレベルの内容を書こう、ということである。


 で、なかなか本題に入らなくて申し訳ないが、基本、誰でも、面白いと、分かりやすいというブログ・文章など書くとしたら、「中学生レベル」を目指すべきである。
 特に僕は頭が良くないため、難しいことを言われても殆ど理解できない。記憶することは、努力すれば可能だが、それを運用にもっていくのは困難である。学校のテストで点は取れても、実生活やコミュニケーションに役立てられないとか、そういう奴。
 でも、いくら頭の良い人でも、まったく知らない専門外の話を、一瞬で理解することなどできないのである。だから、話の導入ってのはとっても大事だ。逆に、導入を間違えると、そもそも読んでもらえないってことも多いわけだが。

利益の考え方

 本題と関係ないことが長くなったが、タイトルの内容に入ろう。

 まず、利益とは何か、ということ。一般用語でもあるので、ここではまず、経営とか会社とかの概念で用いるものであると定義する。
 つまり、会社(企業)が活動して、生み出した価値(お金)のことである。

・企業は、利益を出す存在である


 さて、ではその利益とは、どのように求められるのか。
 企業は、物とサービスをつくりだす。それに「価格」を決めて、消費者(僕らや、他の会社)が購入する。そうして得られたお金(有形・無形問わず)は「売上」と表現される。

 じゃあ、売り上げ=利益か、というと違う。なぜなら、物・サービスの価格には、「費用」がかかっているからだ。

 費用とは何か。コストと言われたりする。何かつくるのに必要な物やお金のことだ。本当は、「時間」もコストなのだけど、会社のことを考えるとすれば、時間もお金に変換されているとして考えないこととする。

 ので、利益とは、以下の式で表せる。

・利益=売上-費用

 ここまでは良いだろう。

 しかし、会社のことをもう少し分析するには、少し粗すぎる考え方である。

 上に挙げた式は、「営業利益」と呼ばれる。いわゆる、本業であげたお金である。しかし、企業は、本業だけをやっているのではない。そこで新しい考え方が登場する。「経常利益」だ。

経常利益とは

・利益=売上-費用

 上のことを、「営業利益」と呼ぶと書いた。


・営業利益 = 売上 - 費用

 しかし、本業以外の企業の活動もあると書いた。それを加味した考え方が、「経常利益」である。


・経常利益 = 営業利益 + 営業外利益(※) - 営業外費用

※一般に、営業外収益というらしいが、取り敢えず違いがよく分からなかったので利益に用語統一した


 じゃあ、営業外利益・費用ってなんじゃいな、となる。まぁ調べるといろいろ出てくるが、トップダウン知識(抽象)として、「企業が行う投資活動によって得られるもの」としておく。あとは、借入しているお金の手数料とか何とか。

純利益とは

 上の、営業利益で終わっておいてくれれば、まぁそんなもんか、となるが、さらにプラスアルファで、「純利益」という考え方もある。これは以下の式になる。

・純利益(税引前) = 経常利益 + 特別利益 - 特別費用
・純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別費用 - 法人税


 じゃあ、特別利益・費用ってなんじゃいな、となる。まぁ調べるといろいろ出てくるが、トップダウン知識(抽象)として、「一時的に発生したもの」としておく。土地を売ったとか。勘だけど、クレームがあって裁判になってしまって、その費用とかもこっちなのかも。まぁそれで賠償が必要になって、数年に分けて支払う必要が発生したとかなると、営業外費用(経常利益に含める)のかもしれないが。

 「税引前」というのは、特に書かないけれども、なるほど、法人税とか、国におさめる税金は、経常利益には含まれていないのだなということは、覚えておいてよいかもしれない。

利益のまとめ

 営業利益
 経常利益
 純利益

 と、三つの利益について、覚えていることをメモしたわけだけれど、じゃあそれをどう「運用」するかというのは、これからのことである。

 まとめてみれば、それぞれの利益が、それぞれ重要だということが分かるだろう。
 特に、投資という観点からすると、経常利益に着目するのも大事だろう。営業利益で、本業の順調具合をみることができるだろうが、その他の資産運用でうまくいっていないと(経常利益がマイナス)、結局本業の首を絞めることにもなるだろうからだ。


 さて、これだけで終わると短すぎるので、「自己資本」についてもまとめてみよう。

総資産とは

 資産とは何か。
 企業の財産である。

 総資産 = 純資産 + 負債

 ということで、負債(借入金なども含む)点に注目。

 で。うまく記憶できていないのだけれど、貸借対照表と、損益計算書の違いが、いまいち分かっていない。
 これから書こうとしている、資産は、貸借対照表に記載されるほうだ。何回か調べて覚えたつもりになっていても、さぁまとめてみようとなると、こんがらがる。ので、ここは何も調べず、とりあえず分かっていることだけ整理してみよう。


 純資産といっても、いろいろ種類があるのだ。
 大きく、株主資本、自己資本というのがある。

 自己資本に、「新株予約権」なるものを足すと、純資産になる。


 ……。
 おお、全然分かっていない(かっこわらい)。

 何が分かっていて、分かっていないかも分からない。

 とにかく、最初に書いた「利益」の話が記載されるのが、損益計算書で、自己資本が記載されるのが貸借対照表である。

 で、「自己資本」とは何か、ってのを理解していないと、次のステージの、「ROE」(自己資本収益率)の理解に進めないのである。

 まぁもちろん、なんとなく、企業が保有している純資産(正確には、自己資本。純資産-新株予約権等)と比較して、どれだけ純利益を出しているか、というものだろうというのは分かっているが、しっかしとして理解にはつながっていない。

 僕の師匠は、流動資産が多い企業で、さらにその流動資産の中で現金・預金(キャッシュ)が多い企業が良い企業と仰っていたような気がするが、このように、ファンダメンタル(企業の業績などを分析する基盤的な)投資をする上では、そもそも資産ってなんだよ、ということを分かっておく必要があるのである。簿記でもやったことがある人ならここら辺、一発なのだろうけど。何が貸方で借方かとか、暗記できれば簿記3級は受かると聞いたことがある。

まとめ

 記憶の定着は、地道な繰り返し・反復練習が必要である。

 完全に記憶の定着ができなければ、知識の運用ができないかといえば、そうではないが、その運用が間違っている可能性もあるだろうし、そもそも、途中で理解が追い付かなくなって、そもそも全体が曖昧になってしまうこともあるだろう。

 しかし、基礎ばっかりやっていても、結局使えない知識になる可能性もある。
 ので、前にも書いたけれども、トップダウン・ボトムアップの両方から攻めていくのが、新しい概念獲得の近道である。

 例えば、PBRという指標がある。
 これは、時価総額を純資産で割ると算出できる。……と書いてから不安になって調べたら、時価総額÷自己資本だった。あはは(笑いごとじゃない)。

 例えば、僕がこの前買った企業の場合、

・時価総額:5800億円
・自己資本:4300億円
・PBR=5800÷4300=約1.3倍

 となる。

 とある銀行の場合、
・時価総額:51,000億円
・自己資本:85,000億円
・PBR=5800÷4300=約0.6倍
・PBR=51,000÷85,000=約0.6倍(
 となる。

※コメントにてご指摘を頂き慌てて訂正。


 自己資本ってのは、仮にその会社が倒産した場合、株主に返るお金である。
 そうすると、前者の企業の場合、1500億円ぐらい損する可能性があるということだ。
 たいてい、PBRは、1倍以上なのが普通だという。

 一方、銀行の場合、0.6倍と、1倍を割っている。ということは、例え倒産しても、まぁ、投資した分ぐらいは戻ってくると考えられる(?)。
 じゃあ、銀行のほうが投資先として優良なんじゃね? と思ったりもする。ただ、PBR1倍切るってことは、「市場価値が全然ありませんよ」ということらしい。

 ふーん……。

 なんか、分かったような、分からないような。

 もっと、「なるほど! そういうことか!」という感動を味わいたいよね。それが勉強の醍醐味っていうか、楽しい部分だと思う。先日載せた本の第一章と、第二章の途中あたりは、うんうんなるほどねーと思いながら読めていたが、やっぱり難しいな!! これが、一切何も分かりませんお手上げです! というのなら逆に潔いが、分かるような分からないようなというのが、なんとも悔しい部分である。


(実践と勉強の繰り返しが大事。で、それにはモチベーションが大事。モチベを維持するには、目的・目標が大事。目的・目標を持つには、感性・欲求が大事。感性・欲求を持つには、……どうしたらいいの?)

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