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すべての小説は明日への活力でなければならない
2015/11/02 20:26 | Comments(0) | 創作について

エンターテイメントとは何か

もはや、思考が、まとまるなど、書き始めた瞬間から思ってはいない。タイトルが、唯一の羅針盤、ジャイロスコープとなってくれる……かも分からない。

とにかく、一つ、私の身の上に非常に嫌なことがあったと書き残しておこう。
それを事細かに書くことに意義は見いだせないが、他者の感情を深く感じ取ってしまう呪いのような感覚が原因の一つであること。
実際に言葉というものが、発した本人の意図をはるかにこえて他者に伝わることがあること、を書いておこう。

という、難しい言葉を使おうとすると、よく分からなくなるため、簡単に、簡単に書こうと試みると、嫌なことがあって鬱々としていたが、ある作品を読んで、元気が出た、ということだ。

それは小説のかたちをとっていたが、すべてのエンターテイメント、娯楽作品というものの意義は、そこにあると思う。
何故人は、娯楽に興じるのか。それは、明日生きるための消費である。これが第一義だ。

娯楽は消費に終わるものではない

「あー、楽しかった。よし、明日も頑張るぞ!」
とは普通、ならない。取り急ぎ、嫌なできごとを忘却させる手段にはなる。ただし、それは「逃避」という手段であって、根本的解決にはならないことがほとんどだ。
凡人代表を主張する私としては、逃避という手段を否定する気は殊更ない、むしろ積極的に肯定する。

が、しかし、逃避の手段だけで、解決できるのであれば、それは本当の凡人であり、凡人にすらなれない私のようなクズには、何ら役に立たない場合がある。そうだった、凡人代表ではなく、凡人の落ちこぼれだった。

結局、逃げるなら、もうそれは完ぺきに、問題が見えなくなる場所まで逃げるしかない。そうしてようやっと、問題は解決するのである。
そんなこと、クズにはもちろんだが、凡人たちにとっても難しいのは明白だ。そのため、他の手段が必要になる。

明日への活力になる作品とは何か

感動する作品である。
心を動かす必要がある。

人は怠惰に流れる生き物である。もちろん、エリートはそうではない。信仰者はそうではない。しかし、凡人以下は基本的に怠惰に向かう。低きに流れる生き物である。
凡人は、いい。凡人になれるなら、そのまま流され続けて生きることができるから、それはそれで幸せな人生を送れるだろう。家畜の安寧、虚偽の繁栄、だ。

ただし、凡人になりきれない種族は、遠き理想を懐きながら、怠惰な生活を改めようとしない。与えられた幸せに満足しようとせず、文句ばかりを吐きまわる。
それをクズという。だが、クズだって生きているのだ、むしろ、死ぬ勇気すらないのだ、だから、もっとクズに対しての言説があってよいと思う。

そのために必要なのは、感動する作品なのだ。

なんかいいこと言おうとすると何も書けなくなる

無は何も生まない。この記事の目的は、ボクに生じたイライラの溜飲を下げるためにある。

ただ、まぁ、分かっているんだ、イライラが発生した事象は、他者の言葉にイラついたことに起因するが、問題はもっと深い部分にある。
結局、自分自身を認められないという、自分を矮小な存在としか考えられないという、まるで中学生みたいな自意識が問題なのだ。
いい大人が、――大人ってなんだろう、なんて、考えている場合じゃない、単純に、歳を重ねれば大人だ。それがどういった存在だろうが、周囲はそう扱う。でもキモチワルイはずだ、この文章を書いている人間が、例えば50代だったとして。僕は間違いなくキモチワルイと思うね――自意識の問題で悩むってのは、本当にキモチワルイと思う。
だがまぁ、そうした人間が、ゼロだなどと思う必要はない。それはそれで、非常に傲慢な態度だ。
もし仮にだ、そうした大人がゼロだとしたら、僕は、世界でたった一人のオンリーワン……、いやナンバーワンということになる。そうしたらもう、尊重されるべきだ、むしろ。でもそんなことあるはずない。こうした問題は、必ず、ある。それが、10人か、1万人かの違いだけだ。

ゼロは何も生まない。羞恥心も何も生まない

いやはや、私にも羞恥心はあるのだから、こうした記事が非常に恥ずかしく、黒歴史であることは、感じている。
ただ、そうした羞恥心により、鬱屈した思いを頭の中だけで拗らせていると、余計問題が悪化する。
「何があったか」を細かに書く必要はない。この記事を読むだろう未来の自分に対してヒントを出せば、想像してみるだけでいい、自分が、今一番他人から言われて傷つく言葉を、イライラするだろう言葉を。

そうしたときに、スカッとする具体的な反論などを考えてもいいが、それは僕が望むところではない。
抽象的に、そういった場面でどう対応できるか、どう感じることができるか、それを考えることが、未来の自分に対しての今の自分の責務であると思う。

信念をもて。価値観をもて

万物の真理に準じて、幸福を最大限にすること。今思いついた言葉を並べただけなのでこれに意味はない。ただ、自分が正しいと思うことを、信念をもって続けるべきだということを言いたかった。信念って何だ? 自分が正しいと確信する考え、って意味じゃないの? トートロジーじゃないの? とかいう同時思考が本当に邪魔だが、後から読んで分からなくなるのもいやなので、ちょっとだけ辞書を開く。
デジタル大辞泉さんは、正しいと信じる自分の考え、のことだと仰っている。
となると、言いたかったこととしては、信念を常に銘記し行動しろ、ということだ。

そしてその信念を作る作業や、信念が場面においてどう具現化するかという思考実験のために、エンターテイメントは存在する。

とはいえ、娯楽は娯楽として価値があるものだ

いやそのとおり。エンターテイメントは楽しいからエンターテイメント足るのであって、高尚な思想が反映される必要は一切ないのだ。楽しくない作品は、娯楽としての価値がない。

ただ、その楽しさを超えて語りかけてくるものがあった時、それを、「感動」と呼ぶ。
感動を与えてくれる作品は、何らかのメッセージがある、テーマがある、「思い」がある。

ここに、娯楽には、消費のためのものと、生産のためのものがあるといえる。
人のコミュニケーションも同様に、消費と生産がある。
どちらも、尊いものである。

ただし、どちらも、バランスよく摂取することが大切である。特に、躁と鬱とのふり幅が大きい人にはそうである。
投稿してから、読み返してみて、追記。

>「あー、楽しかった。よし、明日も頑張るぞ!」とはならない

と書いているが、普通、どうなんだろうか?
例えば、女の子は、いやなことがあると、友達集めて愚痴を言い合うのだとか。
そうした例によらずとも、「話せばすっきりするよ!」といった方法が説かれる場面はよくみかける。

僕も、そうした経験があるから、分かることは分かるのだけれども、それはもはや「議論」にまで発展して、ようやく効果が発現する場合が多かったため、「○○ってさ、ほんとむかつくよね! だってさ、△△なんだよ!」みたいな話で、僕の苛々が解消されることはほとんどない。
そして、その愚痴が「弱み」にもなったりするから、余計言いづらい。いやはや、そんな、「親友」には何でも言える、なんて、そうかもしれないが、本当にその人を親友だと思うなら、そうした手段を常套にしてはならないと思うのだが……。

僕は、「愚痴を他者に吐いてもすっきりしない」という信念をもっている、ということにしよう。無理やり、記事に関係させたが、あまり意味のある説明ではないな。
そもそも、この記事自体が一種の愚痴なのであって、むしろこれ、「公開」されているという意味で、お前の方がよほどたちが悪いということなのだろう……か?

まぁ、これこそが、ネットのもっている非常に有用な点だといえるだろう。あえて挑発的に書けば、「所詮ネットの世界」だということだ。
むしろ、「所詮ネット」だから、すごくいいことがあるわけだ。
冬に似合うような冷たいことを書いておけば、書き手は、公開しているから、多数の人に聞いてもらえるような気分を味わえて、読み手は、直接身の上にふりかかることでもないので、適当に共感できる部分は共感し、参考になる部分は参考にすればよい。むかついたらブラウザバックかブロックリストに追加してしまえばよい。

こうしたサバサバっとした関係性の表面だけをみて、「ネットは有害だ! もっと直接的なコミュニケーションをとるべきだ!」と主張する意見もあるのだけれども、いやはや、本当に川辺でなぐり合って夕日の下に友情を誓うなんてこと、マジであるというのだろうか。いやあってもいいのだけど、それって、小学校ぐらいまでじゃないかしら。そうだね、確かに、教育という面では、そういった言説も有用なのかもしれない。
ただ僕は、嫌いな人に対して嫌いと面と向かって言う事が正しいとは思わない、というだけだ。
とはいえ、陰口ってのも好きじゃない、嫌いだ。だから、ネットだろうが、僕は、特定個人に対して罵詈雑言を書くことは無い。リアルの人に対しても、ネットの人に対してもそうだ。

何がいいたいんだろう?
分からないが、とかく、この辺は、昔から変わっていない部分の言語化だ。それが一般的に正しいことかどうかはさておき、ある程度問題なく維持できた考えというのは、「正しさ」を示す一つの指標になる。
そして、このことに固執するようになると、いわゆる、頑固親父とか、保守上司、縦割組織とか、弊害に発展することとなる。
とはいえ、リスクを気に留めておき自己の思考とりまとめにおいて使うことは有用であるといってよい。

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