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イドやサイコパス3期などの感想
2020/04/13 19:00 | Comments(6) | 思考及び書くこと
今日の一言「予約投稿」

まえがき

 サイコパス3期の感想書くよ! と、前回の記事で書いたので、書く。「書いたので書く」って冗長な表現だなと思う。しかし、代替案は難しい。「前回の記事のとおり○を書く」というのも何か表現上おっことしたものがある気がする。たぶん、読み手や、未来の自分でさえも、こうやって敢えて書かなければ気にもしなかったことだろう。

サイコパス3期

 アマゾンプライムで見れた。
 珍しいのかわからないけれども、1話40分ぐらいの尺だった。
 しかし、飽きさせることなく、それぞれの話はテンポよく進んでいた。最後まで見れた、というだけで、まず面白かった作品なんだなと思う。

 気になったのは、イグナトフ監視官の後半の行動。シンドウ監視官と仲たがいするようになっていったけれども、なんか、奥さんが原因なんだけれども、それにしてもなんか自分勝手すぎる印象だった。仕事場にも感情あらわにして、なんだかなぁ、職場の空気悪くする人だなぁと思った。

 若干ネタバレだけれども、奥さんは別に死んだわけでもない。ただ、色相が濁って施設送りになってしまったのである。
(スマホ版で反映されるか分からないけれども、一応ネタバレ部分は白色文字にした)

 上のことが、どれだけシビュラ世界において重要なのか、このことの実感がいまいち伝わっていなかった、ということが、イグナトフ監視官の怒りの感情への共感が不足し、違和感となってしまったのだろうと思う。

「村八分」
 という言葉――これは、前近代の社会ではほとんど死と同義なほど恐ろしいことだったのかもしれないが、現代で聞くと、「仲間外れ」ぐらいの意味に思われる。きっとそういう次元じゃないのだろう。



 あと、なんだろう、あんまり感想がない。面白かったと思うのだけれども、それほどではなかったのかもしれない。少なくても言えるのは、イド:インヴェイデッドの方が面白かった。

イドの感想

 こちらも、アマプラで見た。
 10話まで最高に盛り上がって、そこから残り3話の展開は早すぎたかなと思う。詰め込まれすぎちゃったのか、自分の理解力のなさなのか。

 前にも少し書いたが、黒幕氏の「正義」って何なの、というのが引っ掛かり過ぎて、それが解消されるのを期待したのだけれども、あんまり触れられずに終わった気がした。黒幕氏の目的はなんだったのか。世界を滅ぼしたいというような動機よりかは、自己完結的な欲望に基づく動機に思われた。それならそれでいいんだけど、それを「正義」というのは違和感。いやまぁ、犯罪者の自分勝手な言い分という意味でしかないのなら、別に正義といってもいいんだけど、作品として考えたとき、そこにもう少し意味が欲しかったなと思った。


 あと、もう一つ書くとすれば、エンディングに向けて、ストーリー構成でいうところの4部目、プロットポイント2から起承転結の「結」において、たぶん、主人公の活躍が足りなかったように思う。

 イドの世界はサカイド氏、現実の世界はモモキ室長氏、ということで、どっちも主人公です、という構成なのかもしれないが、まぁしかし、サカイド氏(ないしは、中の人のナリヒサゴ氏)がやっぱり、メイン主人公な作品だと思う。

 エンディングパートとしては、やっぱり、主人公の行動によって物語が完結するという構造じゃなきゃ、大きなカタルシスはない気がする。それが、グッドエンディングでも、バッドエンディングでもしかし。主人公が傍観者であってはならない。――いや今作が傍観者だったというわけでもないが、モモキ氏が身を挺して頑張ったおかげで解決したという側面が強い。ぶっちゃけ、イドの世界での活躍は、もはや、現実世界に影響がなかったのではないか、と思う。――難しい、ネタバレしないように感想を書くのは難しい。

 いや、なんか、批判的なことを書いているようだが、正直とても面白かった作品である。最近見た中で間違いなくトップに面白かった。シュタインズゲートのときもあったが、期待しすぎて、見るのを躊躇したほどであった。

 しかしその、「面白かった」理由というか、感想を書くというのは難しい。
 面白かったんだから、それ以上でも以下でもないのだと開き直りたい。
 いや、批判的なことよりも、良かった点のほうがもっともっと、ネタバレしないように書くのは難しいのである。
 でも頑張って、その良かった点を書こうとすれば、犯罪者の深層意識にもぐりこんで、現実の犯罪を解決するというその世界観設定自体が面白かったと思う。なんか、夢枕獏氏のサイコダイバーを思い出した。そういえば、魔獣狩りって完結してるのだろうか。図書館で借りて2冊読んで面白かったけれども、2巻目でも完結してなかったような。

最果てのパラディン

 コメント欄でおすすめ頂いたので、調べてみたら、漫画があった。
 けれども、さらによく調べると、小説家になろうで連載されている小説が元らしい。そちらを読んでみようと思った。

 面白かった。第一章を一日で読み終わってしまった。

あとがき

(かっこ書きである。と、書き途中で、第二章も少し読み始めたら、止まらなくなった。まず……時間切れ)



拍手[1回]

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コメント

 明白に慎導氏の落ち度で奥さんがさらわれたのならば、受ける印象は違ったんですけどね……「俺が動けないときは代わりにあいつを守ってくれよ」的な誓いでも交わしていたのか? 彼らの過去とか一切なにもわからないまま終わったのも、「引きが弱い」という意味でマイナスでしたね……

 シビュラ氏、まぁ二期ラストのアレが原因だろうとは思うのですが、一期ラストでは明らかに「いずれ倒すべき敵」として描かれていたので、なんか、理屈はわかるんだけど消化不良感がありますねー。痛い目を、いや見たんだけど、三期までで生き残ってる構成員は見てないよね!?
posted by バールat 2020/04/18 20:38 [ コメントを修正する ]
>明白に慎導氏の落ち度で奥さんがさらわれたのならば、受ける印象は違った

 確かに! そこですよね。イグナトフ氏、なんかいきなり殴りかかったみたいで、「え? え?」って思いました。
 ストーリー的にも、いったん仲たがいさせる必要あったんでしょうか。仲たがいしつつ、また信頼を固くした、という流れにしたかったのだろうとは思いますが、うーむ。

>一期ラストでは明らかに「いずれ倒すべき敵」として描かれていた

 ですよねですよね。
 なんやかんや、サイコパス作品は、シビュラシステムが世界観の根底にあると思っていて、そのシステム自体の是非がテーマにあったので面白かったような気がしていて、今作は、サイコパス抜きにしても成り立つような気が――というのはさすがに言いすぎですが、二期はまだシビュラシステムの是非というのがテーマにあったような気がしますが、今回はそこまでは触れられてなかった気がします。
posted by endoat 2020/04/20 05:46 [ コメントを修正する ]
 私も最近ようやく通して見れたので感想記事書いたりもしてました。

 仲違いをするシーンは、「炯にとっては奥さんに危害を加えられそうになることが正常な判断を下せなくなるほど動揺させられるウィークポイントだった」ということを表現したかったのかもしれませんが、灼には何の落ち度もない、というか刑事課でちゃんと仕事してる描写があって傍につきっきりというのも事前に「狙われるかもしれないから護衛つけよう」みたいな提案でもなければ不可能なので、ただ単に「炯の精神や思考が未熟、理不尽な怒りを灼にぶつけてるだけ」にしか見えないのが良くないとこだと思います。

 シビュラに関しては、特に秘密を知った朱や美佳がどう付き合っていくのか、最終的にどう世界や社会とシビュラを関わらせていくのか、変えていくのか、というのが二期までを見ていた視聴者の関心が向かうところだったと思うのですよね。
 倒すべき敵とするのかどうかも含めて、シビュラによって成り立ってる社会が作中で起きる事件やメインキャラクターたちの動きでどう影響されていくのか。
 そういう意味では、これまでであればシビュラの一部に取り込まれるべき存在、あるいはシビュラの穴を突く敵役でもあった冤罪体質の灼が監視官としてシビュラ側に立つ、というのは面白いポイントだと思うのですが、いかんせん重要そうな過去や敵味方含むキャラクターの掘り下げがほとんどなかったり中途半端だったりで、「面白くないとまではいかないけれど、凄く消化不良」という感想になりましたね……。
posted by 白銀URLat 2020/04/20 17:24 [ コメントを修正する ]
最果てのパラディン、小説で見たんかwww
割と王道な話でしょ。古風というかなんというか、だが、それがいいんですよ
特にこれは!!っていう特殊設定でも、性癖にドンピシャな話でもないんだけど、よいなぁって思う。
いまのところ漫画版では、スタート地点を出て、一つ目の村での色々のあった、っていうところまでなんですが、2章はどこら辺まで話が行きそうなんですかい?

遠藤さんってdアニメって使ってます?使ってないなら今すぐ使いましょう(国民の義務)
なんか最近充実しまくってる。エルゴプラクシーがみれるようになって、個人的には鼻血がでました

サイコパスは、ディストピア感あるけど、今の自分たちの司法制度も十分ディストピアやんっていうのと、結局さばくのは人間なんかいっていうのが面白いところだと思うの。

皆さんの話を総合すると3期は別に見なくてOKってことなんですかね??
posted by いみふat 2020/04/22 19:32 [ コメントを修正する ]
白銀さま
>単に「炯の精神や思考が未熟、理不尽な怒りを灼にぶつけてるだけ」にしか見えない

 そうなんですよね。奥さんをホント大事に思ってたんだな――という教官よりも先に、理不尽さを感じてしまいました。イグナトフさん、そりゃ八つ当たりですしょうよ……と。
 まぁ確かに、護衛――とまではいかなくても、潜入捜査前に「マイコちゃんのことは任せてよ」とかってやり取りはあったような気はしますが、それと今回攫われてしまったことに因果を求めるのは酷に思われて、やはり描写不足を感じてしまいますね。

>シビュラの穴を突く敵役でもあった冤罪体質の灼が監視官としてシビュラ側に立つ、というのは面白いポイント

 ああ、なるほど。そういう視点で3期なんだなと、コメント頂き気づきました。確かに、免罪体質者が今まで強大な敵として立ちはだかってましたね。
 シビュラのデバック的存在のヴィフロストというのも、正体としては面白かったと思いましたが、あっけなく「あなたはもう不要ですわw」とシビュラさんに消滅させられちゃいましたね……。

>重要そうな過去や敵味方含むキャラクターの掘り下げがほとんどなかったり中途半端だったり

 キツネの梓澤さんも、なんか、もうちょっと、惜しい――! と思いました。何故かは分からない。動機――、シンドウ氏の父親との因果関係も、なんか、強く納得させられるものでもなかったような……。
posted by endoat 2020/04/26 04:34 [ コメントを修正する ]
>最果てのパラディン、小説で

 小説版も完結はしてないようですが、一章は、上王を退けてスタート地点を出たところで終わり、二章はまだ読み途中ですが、ハーフエルフのメネル氏と出会い、襲撃された村でのいざこざを仲介して友達になれそう……ってところまで読んでます。


>遠藤さんってdアニメって使ってます?使ってないなら今すぐ使いましょう(国民の義務)なんか最近充実しまくってる。エルゴプラクシーがみれるようになって、個人的には鼻血がでました

 ほほう、エルゴプラクシー、これまた新しい興味そそるワードを頂いてしまいましたね……。面白そうです。なんか聞いたことあるような気がするのは気のせいか。多分見たことはない。
 dアニメはやってないですねー。月額400円か。よさげですが、アマプラ氏での見れる作品でも現状だいぶ持て余してるんですよね……。

>サイコパスは、ディストピア感あるけど、今の自分たちの司法制度も十分ディストピアやんっていうのと、結局さばくのは人間なんかいっていうのが面白いところだと思うの。

 そうだと思うの。


>皆さんの話を総合すると3期は別に見なくてOKってことなんですかね??

 なんというか、その、閑話的に箸休め的に、サイドストーリー的に、サイコパス二次創作的に見る分には問題ないというか、むしろ逆に面白い作品なのだと思うの。
posted by endoat 2020/04/26 04:45 [ コメントを修正する ]

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