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汎用型支援ロボット(013)
2017/06/30 12:00 | Comments(0) | 連載
その日の気分によって、書きたいこと、表現したいこと、学びたいことが違ったりする。ある方のブログを読んでいて、「一流と三流の違いは、安定感だ」と書かれていて、あぶばべッ!
 と思った。しかしだ、一つ強く思うのは、頭の中だけで考えていても、それが上手い具合に熟成することなど殆ど無い! ということだ。アウトプットは非常に大事だ。そのアウトプットの方向性や成果物について、適切に方向修正してあげることは重要だけれども、ウダウダしている時間があったら、とにかく頭の中の滓でも澱でもいいから絞りだして形にするのだ。



<以下連載>【12月27日続き】



 こいつを使っていて思ったのは、モノを開ける、という作業が、意外に難しいということであった。ドアもそうだが、戸棚やジッパーなど、開けることができるモノというのは、僕らは特に意識せずとも見て分かる。けれども、ロボットにとっては、何が開けることができるのか、というのは、具体的に指示してやる必要がある。確かに、くぼみがあって、若干の隙間があるもの……なんて、開けることができるものというのは、定義が難しい。
 家庭用アンドロイドは、力加減を、通常の人間程度に抑えられているが、開けられないものに必要以上の負荷をかけると壊してしまうだろうし、自損する可能性もある。 
 ……所詮はこの程度か。
 結局、一から十まで教えてやらないと、何もできないんだ。この程度で人工知能だとか、学習機能が備わっているとか笑ってしまう、そう思った。
 しかし、一度教えたことは、確実にこなすことができたし、それだけではなく、何度か繰り返し教えていると、多少の例外……例えば、タオルの位置や、シャンプーやリンスの置き場所がその日ごとに多少変わっていたとしても、ちゃんと識別して作業ができるようになっていった。
 何回かして、こいつ一人で掃除が完了したときに「合格だ」というと、「合格ですか? ありがとうございます!」と、嬉しそうに頭を下げられた。
<続く>

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