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人類開闢とネアンデルタール人の絶滅
2016/11/19 22:28 | Comments(0) | 学習勉強インプット
「サピエンス全史」という本が面白いという噂を聞いたため、上下巻まとめて購入した。
以前まとめた、人類勃興期の流れは以下の表。



上の表が、いわゆる歴史教科書的な年代に基づいて作っているが、サピエンス全史では、大きく異なっていたため、既存の知識との整合性が取れず、かなり戸惑った。何だか良さげな本ではあるので、最初は少しじっくりと行こうと思う。

歴史年代整理

まず宇宙開闢については、137億年という記憶である。


上の本からの記憶だけれど、この「サピエンス全史」では、135億年前がビックバンとされている。
まぁ、この辺りの、年代の差異は、重要なものではないのだろう。目くじらを立てる必要はない。ただ、自分の頭の整理としては、統一する必要がある。取りあえず、137億年という記憶を優先しよう。

次に、地球という惑星の形成、についてだが、これも
サピエンス全史:45億年前
137億年の物語:46億年前

ということでズレがある。ウィキみてみると、「45億4000万年前(±5000万年) - 地球誕生。」とある。ので、やっぱりまぁどっちでもいいってことだろう。ただ、一般的には46億年というのがよく聞くことだ。敢えて、サピエンス全史で45億年としている理由は何かあるのだろうか?

ちなみに、137億年の物語は、ものすごく大きな本だった。広げると巻物のように横に広がり巨大な絵巻図みたいになる。買って届くまで知らなかったので吃驚した。

猿人

上の僕の年表において、「猿人」という言葉を使っている。
で、500万年前と書いているが、どうやら、他のサイトとかも調べてみても、600万年前という記載が多い。
高校とかでは、400万年前、猿人、アウストラロピテクス、ルーシー、ぐらいな単語記憶があれば点数取れていたけれども、ここは、600万年前という記憶に上書き更新した方がよさそうだ。

でもって、そもそも、猿人という分類は、日本だけで通用するようなものらしい。サピエンス全史の中でも、一切猿人といった言葉は出てこなかった。

原人(ホモ・エレクトス)

次に、サピエンス全史において、
「250万年前:アフリカで、ホモ(ヒト)属が進化する。最初の石器」

とある。

ん? 打製石器使い始めて、火を使い始めて、言語使用し始めたのって、原人の200万年前ごろじゃないか? 250万年前というキーワードなんて初めて聞いたぞ?

とここで混乱した。

だが、恐らく、原人≒ホモ・エレクトスであり、この250万年前の人の進化とは、原人の出現のことを指しているのだと思われる。

ネアンデルタール人

さらに、
50万年前:ネアンデルタール人が、ヨーロッパと中東で進化する。

とある。ネアンデルタール人とは、「旧人」のことで、脳の容量は現代人より多くて、埋葬の習慣があり、20万年前ぐらいじゃなかったのか、とここでも混乱。

そして、3万年前に、ネアンデルタール人が絶滅したのだという。

50万年前~3万年前がネアンデルタール人で、20万年前ぐらいが全盛期だった、ぐらいな記憶でいようと思う。

年代の暗記の危険性

事細かな数字の記憶が、あまり役に立たないということが、ここでよく分かる。
ただ、インプットは、本を読み進めていくにあたっても、非常に重要だ。ここがあいまいなまま読んでいくと、読んでいるうちは、ああ、なるほどなるほど、へーそうなんだ、と思っても、いざ読み終わってみると、その前後関係とか因果関係がよく分からなくなっていることが、(僕は)多い。


とはいえ、この年代、即ち、ネアンデルタール人=20万年前というのが危険なのは言うまでもない。
というのは、そもそも、20万年前に突然進化して、突然絶滅した、なんてことはあり得ないからだ。ここが、狭義の「歴史」ではない部分、考古学の部分であることを、十分に理解する必要がある。

今回、まだ、50ページほどしか読めていないかが、今の時点で勉強になったのは、人類の進化が、一直線ではない、ということである。

現生人類(新人……といった呼び方はされない。サピエンス全史では、通じて「ホモ・サピエンス」と呼称される)は、1万3千年前までは、他の「種」と、同じ時代を生きていたのである。

種(しゅ)

勉強になったことその二。
「種(しゅ)」というのは、あれだ、ええと、僕の理解した言葉で表現すれば、繁殖可能な生物の種類(集まり)のことだ。

生殖は、例えば、馬とロバで、「ラバ」という雑種が生まれるし、ライオンとヒョウとで「レオポン」という雑種が生まれる。しかし、その雑種は、繁殖能力を持たない(子孫を残せない)ため、「同じ種ではない」とされるということだ。

ネアンデルタール人と、サピエンスは、同じ種ではないのだという。

ネアンデルタール人以外にも、フローレス島に、フローレス人という、ヒト属に分類される種(しゅ)は他にも沢山いた。
それが、1万3年前までに、サピエンス以外みんな絶滅してしまったのだという。

※補足
フローレス人は、身長1m程度の小人だったという。ホビット族か! と思ってウィキをみていたら、どうやら、最初は1万3千年前までの化石がみつかっていたというが、実は5万年前ぐらいだったというのが最近の説だという。

ということは、実際は、サピエンスオンリーになったのは、5万年前ぐらいかもしれない。となると、新人=4万年前、という、僕が作った年表の記憶でよいかもしれない。
難しいところだ。

とにかく、この年代というのは、今も研究が進んでいるところで、1万年~5万年程度の誤差というか、説が覆ることは珍しくないのだろう。そもそも、猿人=400万年前と覚えさせられていた時代から、600万年前と記憶を変更しなければならなくなったわけだし。
歴史年表の年代暗記がくだらないと思ってしまうのは仕方がない。200万年だぞ。鎌倉幕府がイイクニつくろう1192年が、イイハコつくろう1185年になろうが、どうでもいいレベルだろう。
歴史の勉強で重要なのは、ソコじゃない、ということだ。

ちょっと整理

・種(しゅ)とは、交配して子孫を残せる生物の集まりである。
・ホモ・サピエンス以外にも種は、1万年前~5万年前には存在していたが、絶滅した。
・しかし、サピエンスにも、ネアンデルタール人とか、その他の種のDNAが混在している
・このことは、サピエンスがその他の種とまじりあった可能性を示唆する。我々は純粋な血統ではない可能性があるのだ。



取りあえずこんなところの、記憶の更新ができた。しかし、真髄というか、本当に面白くなってくるのはここからだろう。

気になるのは、
7万年前の「認知革命」「虚構の言語の出現」というキーワード。
200万年前、この本でいくと、250万年前の原人というか、ホモ・エレクトスというか、それぐらいから、「言語」自体は使われていたと記憶しているが、7万年前の「虚構の言語」とは何を示しているのか。
今の僕の知識では全く分からない。気になる。面白そう。ワクワク。



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