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シュタインズ・ゲート見終わってしまった
2017/09/06 21:20 | Comments(4) | 創作について
今日の一言「虚脱感」「21話までは文句なし首位」

永遠にラストを見なければ良かった

 うーむ、うーむ、うーむ!!!
 うわー、シュタインズ・ゲート、もうしばらく2週目でひっぱろうと思っていたけれども、もうどうしようもなく欲望に負けて、全部見てしまった。

 面白かった。
 とても面白かった。最近見た作品の中ではトップなのは間違いない。
 ただし……、しかし、何度も見たいと思えるかというのは、今の正直なところは微妙である。

 21話まではよかった。文句なしでよかった。どちらを選んでもつらい選択。その中で、どういった選択、行動をとるのかと、緊張してみていた。

 しかし、そうか……そういう方向に行くか。なんか、ちょっと、……うまーく書けない……ネタバレになるからという意味よりも、この自分の中のわだかまり感をうまく表現できないのだけれども、「なんか違った」。

よくまとまっていた

 ええと、ようやくアマゾンレビューとかいろいろ解禁してみてみると、まぁ高評価が多いけれども、低評価の人も少なからずいる。
「タイムパラドクスとか、古典的過ぎて、今更なに喜んでるの?」とか言う人もいるけれども、それは観点が違うと言わざるをえない。
 純粋なテーマを求めるってのは、純文学というか、「文化」である。
 もう一つ、「テーマ」を重視するものと、「表現」を重視するものがある。
 タイムワープ・リープとか、そういったテーマがすでに使い古されているから「面白くない」というわけではない。それを解釈し、新しい表現にしたものは、それだけで価値があるものである。ハルヒの夏休みとか、まどか☆マギカとか、時をかける少女とか、バックトゥーザフューチャーとか面白いけれども、それだけで人の鑑賞欲を常に満たし続けられるわけではあるまい。
(あ、そうだ、まどマギも最近みた作品の中ではかなり面白かった。あれもループっちゃあループだろう。もしかして俺はループものが好きなのだろうか……)

 君の名は。も、テーマ的に言えば、使い古された「男女の入れ替わり」ともいえるが、あれほど爆発的にヒットしたのである。「テーマが陳腐だから面白くない」という感想を抱く人は、もう一歩、自分の中で「つまらない」と思ったことについて掘り下げて考えて欲しいところ。単に流行っているものとか、みんなが「面白い」というものを批判してみたいという只の虚栄心のみの発言であれば聞くに値しないのである。

 その点、「主人公の中二病感が耐えられなかった」とか、「伏線が多いのは分かるが話が進まな過ぎて耐えられなかった」といった感想は仕方がない。そう感じることは悪いことではない。


 では僕はどうか。そんな、単なる虚栄心だけで、手放しで喜べないというのだろうか?
 違う。
 なんだろう、僕としては、確かに、意外に多くの人が高評価だったことが逆に「あれ?」といった感じはあったけれども、でも、素直に、よい作品だと思った。
 ただ、なんか、ちょっと物足りなかった。
 なんでだろう。なんでなのだろう?

ペルソナ4と比較

 しかし、何が物足りなかったのか。最近みたペルソナ4と比較して考えてみる。
 まず、単純に、どっちが面白かったかというと、シュタインズ・ゲートの方がよかった。でもそれは何故なのか。

 ある方が、「女性比率高すぎてちょっとどうなん?」と仰っていて、言われて「ああ確かに」と思った。ペルソナ4のときは、「リア充乙」と思ったこともあったが、シュタインズ・ゲートでは特に気にならなかった。これも何故なのか。何故なのか? と問うていて、きっと俺は回収する気がないから一つ挙げておけば、ペルソナ4は高校生で、シュタインズ・ゲートは大学生(?)だからかもしれない。あと、シュタインズ・ゲートは、その出会い自体が伏線だったり、その必然性が描かれていることも理由かもしれない。

最終3話あたりが微妙

 よくまとまっていた。大きな不満はない。昨今みた作品の中でトップなのは間違いない。
 しかし、なんか、22話、23話、24話あたりが、どうにも、消化試合みたいな感覚が芽生えた。特に、22話が微妙だった気がする。

 いや、こうなるから、まとめてみるのはよくないと思っていたのだけれども、それだけが原因でもなさそうである。
 実は後半、「●と〇が実は◆だった」ということが判明するのだが、この根拠がどうにも……どうにもなんか、ちょっと違和感があったのである。どうして「◆だった」という必要があったのだろうか? それなくても話は成立してたと思うよ? いやだって、主人公が大切にしてたのって、「◇は大切」ってことじゃないですか? 俺はなんか、その目的のために必死になってる主人公をいつの間にか応援してたのである。それが実は「◆だった」ってのは、そりゃ、「◇」がなかったことにはならないけれども、でも、終盤になってそれをもってきます? え、なんで……? と思った。

 それを顕著に思ったのが、22話だった。ここ、アマゾンレビューの低評価であるように、もうちょっとサクッっと進んでくれたら(※)、最後の感動も大大大になったんじゃあないかなぁと思う。

※いや、前半の冗長性はむしろ僕は必要だと思っている

虚脱感

 いやー、しかし、終わっちまった。見終わってしまった。
 なんか、よい作品(期待していた作品)を見終わったときの、この感覚は、「黄昏」って表現があうと思う。もう外は真っ暗だけど。

 そういえば、久々のネット環境かつブログである。

 いきなり、シュタインズ・ゲートの感想メモみたいなのを書いてしまったが、コメントなどたくさん頂いていたにも関わらず、返信が遅くなり申し訳ない次第でございます。




 なんか、その、かなり、……虚脱感である。

 ネット環境(PC)がないところにしばらく身を置いて、いろいろと、考える時間はあったはずなのに、もう、また普段の生活に戻ってしまう。

 体の疲れと、気持ちの疲労とで、つい作品鑑賞をしてしまったが、果たしてよかったのだろうか(いやよくない)。

(こういうリズムが崩れている時に、ルーチンをしっかり続けられるかが重要。結局感想も中途半端になった。まぁよかったところをもうちょっと次回とか書きたい気がする) 


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コメント

個人的には記憶を消したいんですよね
無理だけど・・・

わたしは割とサブキャラまたは主人公の関係者を好きになるんですが、シュタゲはオカリンすきなんですよね、なぜか

posted by QUWEat 2017/09/07 17:32 [ コメントを修正する ]
 シュタインズ・ゲート、原作のゲームを一通りプレイして、アニメも見て、「面白いよ!」とは思うし人にも言えるんですが、私自身もこの作品には欠点というか短所があると思うんですよね。

 遠藤さんと似て非なる感じかもしれませんが、私は「クライマックスの展開が盛り上がりに欠ける」と感じるんですよね。
 中盤までの展開は文句なく面白く、ループもの、リープものとしてとても良く出来ている。新しい「世界線」という概念も生み出して、二者択一的な状況を打開するために試行錯誤を重ねていくのは続きが気になりますし、そういう状況に突入するまでの日常描写にも俄然価値が出てきます。
 で、不満、というほどではないのですが、私は最後の最後で見い出した「打開策に気付いた場面(いわば種明かし)」が盛り上がりのピークで、その後の実践するシーンが消化試合に感じてしまったというか、どうにも盛り上がりに欠けるなぁという感想を抱きました。
 なんというか、例えるなら「ラストダンジョンに挑むシーンの盛り上がりに対して、ラスボス戦が物足りない」といった感じでしょうか。
 個人的には最後の最後でテンションや盛り上がりを維持したままエンディングに突入出来ていればと思う、惜しい作品です。

 ちなみにゲーム版は概ねアニメ版と同じです。というかアニメ版は2クール制限の中で程好く原作ゲーム版の各要素をまとめ上げて作られていると思います。
 ゲーム版の方ではアニメで省略されてしまったシーンや、アニメ化時の都合で変更されてしまった設定があったりしますし、分岐によるセリフやシーンの違い、各種エンディングルート等でボリュームアップされてる感じですかね。
 純粋な選択肢式のADVではないので、ノーヒントでトゥルーエンディングに辿り着くのが結構難しかったりします。
posted by 白銀URLat 2017/09/07 18:25 [ コメントを修正する ]
>シュタゲはオカリンすき

 この作品、主人公が好きになれるかにおいて、「面白い!」か「つまらない」かに分かれる気もしますね。私は、中二感満載だった序盤から、徐々にそれ自体が大きな伏線みたいなものだと明らかになっていく後半にゾクゾクしていました。若干ネタバレになるかもですが、クリスティーナに弱さをみせるシーンとか、すごく心が締め付けられる感じがありました。
 ちなみに主人公以外だと誰か好みはいるのですか?
posted by endoat 2017/09/07 21:02 [ コメントを修正する ]
>分岐によるセリフやシーンの違い、各種エンディングルート等でボリュームアップ
>純粋な選択肢式のADVではない

 おお……やはりとてもゲーム版も気になるコメント頂いてしまいました(逆に歓喜)。
 なんかエロゲで恐縮なんですが、君が望む永遠って作品が昔ありまして、先にアニメみて「ふーん」といった感じだったんですが、実はゲームもあることを後で知ってやってみると、アニメで表現されていなかったシーンなどがあってより面白かったという経験があったので、最終話みた今、シュタゲはどんなものか非常に気になっています(笑)。

>個人的には最後の最後でテンションや盛り上がりを維持したままエンディングに突入出来ていればと思う、惜しい作品です。

 あー! ありがとうございます。そう、そんな感じです。なんというか、Dメールを一つずつ解除していくという流れ、その流れのエピソード一つひとつが、すごく良かった。オカリンに関わった人たちの、強い思い……それを、一つの目的のために諦めていくというシーンに、僕も拳を握りしめ涙をこらえていました。

 そこまでは非常によかった。と同時に、逆に、その先にある結末……つまり、プロローグの出来事がすぐさまよぎってしまったわけで、そういう意味では、白銀さんおっしゃるラスボス戦がなんとなく予測できてしまったというのがありました。
 正解するカドは、斜め上過ぎて予測できなかったところがありますが、シュタインズ・ゲートの場合は、予測できすぎて、いまいち盛り上がりに欠けてしまったというのがあるかもしれません。

 いやー、まぁ、難しいですね。自分ならどういったエンディングにするかといわれても、全然おもいつく気がしません。そういう意味で、よくまとまっていたというか、よい作品だったと思うわけですが、なんか、僕の期待の世界線を超えてダイバージェンス値が2.0を超えてくれたらよかったなぁと思います(笑)。
posted by endoat 2017/09/07 21:14 [ コメントを修正する ]

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