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シュタインズ・ゲート面白い
2017/08/28 17:30 | Comments(8) | 創作について
今日の一言「ほんとは対人関係カテゴリだったのだが……」「後半の内容が盛り上がったせいでカテゴリ変更」



本記事の目的

引用:ある友人と会話をしていて、とてもダメージを受けた経験について書いてみたい
 ということで、本記事では、先日経験したことについて……と予告はしたものだけれども、そっから数日が経ってしまうと、どうにも、その「感動」(悪いものでもよいものでも)が薄れてしまう。

 だから、大事な体験をしたときは、すぐさま書いておきたいのだ。そうしないと、自分が消えてしまうような感覚になるのだ。とりあえず、思い出しながら書く。

お前は自分が良ければ良い人間だ

 君は、他人のことなんて、どうでもよいって思ってるよね。

 そんな感じだったっけ。それほど悪意は感じなかったが、とてもショックを受けた。
 しかも、これは、一度ではないことだ。

 大学生ぐらいのとき、ある友人からやはり、「君は、他人に興味がないよね。もっと興味を持った方がいいよ」とかって言われた。先日整理した記事からも出てきたので、事実なのだろう。誰から言われたのかも段々薄れてしまっているが。

 しかし、自分としては、世界平和を掲げて生きているわけで、そんな、他人なんてどうでもいいなんて思ってるなんて、そんなはずないじゃないか! と否定したい気持ちになったわけだ。

 と、同時に、まぁ、やっぱりそうなのかもしれないという気持ちもあった。
 この、ある程度の事実性、自分でも実はそう思っている、ということが、より傷を深めることになるという確認ができて、とても有意義に思えた。

自分が良くなくても良いって人はいるのか

 これは、「偽善」というものはあるのか、という、これまた別の友人と会話したときのことを思い出した。

 偽善とは、偽物の善いこと、……つまり、動機が不純である、というのが、その友人の主張であった(たぶん)。一方で、僕は、偽善も善も本質は変わらない、どっちでもよいと語った。

 その友人は、何か良いことをしたとき、「見返りを求めるかどうか」ということに着眼した。見返りも求めず、ただ、その行為がその他者にとってよいことであったとき、本当に喜ばしいと、自らも嬉しいと思えるのが善であると。一方、こうしたら、相手はこうしてくれると、見返りを求めるような場合、それは「偽善」であるというのだ。

 僕は、それを聞いてもなお、どっちも同じだと言った。
 前者が見返りを求めていないようでも、結局、「相手のためになって嬉しかった」ということが、見返りなのだ。その見返りのレベルが、金銭だとか、低レベルなのか、心の充足かなのかとう「程度の問題」はあれ、どちらも、本質としては「善」であると、僕は主張したのだ。

 それに、金銭なのか、心の充足(承認欲求・所属欲求)なのかであれ、それは、明瞭に区分できるものでもなかろう。動機なんてもんは、ある程度混合しているのである。

自分がよくて相手もよいのがいい

 ので、まぁ、傷ついたのは傷ついたけど、僕は、自分がよければ何でもそれでよい、とは思っていないと、やっぱり、明確に書いておく。

 ただ、自分がだめで、相手がよい、というのは望んでいないのは間違いない。

 本当は、僕が楽しいと思うことや、充実しているということをやって、それが、相手も喜んでくれるような、そんな関係、それがベストだと思う。

 でも、それって、みんなそうなんじゃないの? と思う。自己犠牲の感覚をもって、他人の笑顔が僕の笑顔です! みたいな人はいるかもしれない。でも、その人は、「自らの痛み」というのが、「気持ちいい」のである。「身を削って」「誰かのために」「頑張っている」姿が好きなのである。

 ……なんてこというから、変な奴、と思われるんだろうな(かっこ悲しみを含んだ笑い)。

なんか上手く表現できなかった

 と、まぁ、この記事の目的はこんな感じだけど、なんか、そのとき受けた強烈な感情を表現することはできなかった。淡々と、浮かんだ言葉を強引につないでのせたみたいな。

 うーむ。
 やっぱり、時間経過はもったいないなぁ。


 時間経過といえば、そう、シュタインズ・ゲートのことを書いておこう。

 まだ、15話ぐらいまでで、最後までみていないが、ここ数年の一番面白かった作品にランクインしそうだ。

 そういや、最近何見たんだっけ。
・カバネリ
・サイコパス
・君の名は。
・オルフェンズ
・カド
・ペルソナ4

 こんぐらい?
 あんまり見てないな。いや、きっともっと見ているのだけど、すぐ浮かんでこないということは、まぁその程度だったのかもしれない。

 上の順位をつけてみれば、

1.サイコパス
2.オルフェンズ、ペルソナ4
4.君の名は。
5.カド、カバネリ(※)

 こんな感じか。
※ある方のレビューを前提にすれば、順位はぐっと上がる。実際、最初の引き込まれ感は半端なかった。1話、2話あたりだけとすれば、カバネリが1位かもしれない。

 シュタインズ・ゲートは、堂々と、1位を塗り替えそうである。
 というか、ここ数年というほどでなくとも、これまで見てきたアニメーション作品の中でも、トップ3ぐらいになるんじゃないか、というぐらい。
 とある、熾烈な顔をしながら屈強な男どもが殴り合う話しか受け付けないという方にとっては物足りない作品かもしれないが、僕はホントに面白いと思った、思っている(現在進行形)。

 あまりにも面白すぎて、続きを見るのがもったいなくて、1話から見直し始めたぐらいである(しかも、見直すと、伏線にもより気付けるようになってさらに面白いという! しかし、1話は初見では全く面白くなかった。主人公にも、ヒロインの女の子にも全然興味をもてない……どころか、ウゼーぐらいに思っていた。――それがなんと、途中から「オカリンー!!」「まゆしぃー!!」とか叫びながら(大げさ)応援するようになっていったのである)。

 この、話の内容が、複数回みるごとに段々分かっていくというのは、たぶん、僕の好きな作品の一位なんではなかろうかという攻殻機動隊であったぐらいである。攻殻は、何度見ても面白い。話のオチがわかっても、なお面白い。
 僕はネタバレを非常に気にする。それは、オチが分かってしまうとつまらなくなる作品が多いからだ。できれば、シュタインズ・ゲートは、攻殻のように、オチが、答えがわかっても何度も見たいと思えるような、そんな作品であってほしい。

 ……ああ、あと、6~7話か、そこらしかないと思うと哀しい。

とある映画監督の話

 最初の目的と大分話がずれたけど、最後に、10代向けの哲学の本を読んで書いてたこと。
 ある、映画監督さんは、昔から、映画とか、物語が好きだったそうだ。
 でも、物語ってのは、やっぱり、物語の中(二次元)でしかなくて、現実は、「大人の論理」みたいなのに支配されていたんだそうな。
 そんなのつまんないっていって、その人は、自分の生きる意味、使命について、「ベテランの大人になる」ということに決めたのだそうだ。
 そして、その人は、ずっと、「青臭い」「そんな子供じみたこと」とか批判されながらも、自分が子供のころに面白いと思った物語を撮り続けたのだという。

 サイコパスみたときも思ったけど、物語を、ただ単に物語の中だけのことだとして、現実と別だとしてしまうのは、僕はつまんないと思っている。
 その映画監督の作品が面白いと僕が思うかはわからないけれども、ただ、彼のその感覚……ずっと子供の心をもっていよう、ということと、物語を現実から切り離してしまうのは何かいやだ、ということには共感する。

 物語で、「面白い」「美しい」って思う気持ちってのは、それは、現実でもやっぱりあっていいものだと思う。いまの現実はそうじゃないかもしれないけれども、本当は、それを目指すべきものなんじゃなかろうか。そこまでの道のりがいかに遠くて、高い壁のように立ちふさがっても、途方もない時間がかかりそうだとしても、それでも、体を向ける先はそっちなんじゃないだろうか。

 そうじゃなきゃ、面白くないよ。俺は、人生も、人間も、世界も実は奥底で嫌ってて、つまらないと思っているのかもしれないけれど、それでも、……同時に、そんなの、否定したいと思っているような気がするんだ。


(かっこ書きである。シン・ゴジラもみてみたいと思い始めた。しかし、来週もまた忙しそうだなぁ。坂道のアポロンもなんか、この動画みたら面白そうだなと思った。ああ、そうだ、次回予告か。今週は書けるかな。そうだな、シュタインズ・ゲートみてて、「いい人」って何かって思ったわ。俺、やっぱり、本記事の友人の言葉じゃないけど、あんま良い人間じゃない(人格がよくない)んかもしれんな。自己中心的……それは人間の本質だなんて、そんなこと言ってて、それは単に自己弁護だったのかもしれない。けど、それでも、自己犠牲がいいことだとは思わない……思わないんだけど、なんつーか、シュタインズ・ゲートのアノ子のアノシーンとか、ものすごく、深く心に突き刺さってきたり……って、ネタバレ気にすると何がなんだかわからんな)


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コメント

アポロンはそれなりに面白いよ。
わたしは漫画全巻買いました。
買ったけど、2週目は読んでません。
たぶん、これからも読むことはないでしょう。

具体的な言葉にできないんだけど、アポロンは少女漫画のノリを許容できないと辛いなぁと思うときが結構ある。そこが大丈夫なら少なくとも1週はできる

アニメ版のサイトを見た限り、原作に忠実かつ一応ラストまで描いているっぽいね。たぶん、面白いアニメに仕上がっていると思います。

少女漫画のノリに耐えられるならお勧めします。


つか、いい人間になりたかったのか。
ええやん、人に興味なくっても。
posted by QUWEat 2017/08/28 19:18 [ コメントを修正する ]
 QUWEさんコメントありがとうございます。
 私はジャズも好きなので、本記事の動画みて興味をもちました。
 もとは漫画とは知りませんでした! 音楽がテーマとすれば、アニメーションの方が映えそうな気がしますね。
 少女漫画のノリというのは、なんだか、上の動画みただけですが、なんとなく感じました(笑)。たぶん、私は平気だと思います。ただ、少女漫画は少女漫画、として最初からみる必要があるなーという気はしています。

>つか、いい人間になりたかったのか。 ええやん、人に興味なくっても。

 泥の中に咲く蓮の花のようになりたいと思っています。
 いい人でありたいと、ずっと思っているわけですが、……というよりも、自分がいい人だと思っていて、そのいい人であるということを上手く表現できないっだけ、と思っていたのかもしれません。
 ところが、実は、単に、僕の性根が悪い人だったと、ただそれだけだったのだと、その友人に言われたようで、どうにも傷ついてしまったわけでした。

 人に興味がないというのと、いい人であるかどうか、というのは、やはり関係するのでしょうか。僕も、他者が喜ぶことは、自分も嬉しいとは思うわけですが、確かに、人への興味はもしかして少ないのかもしれないとは思うことがあります。それは、周りの人がふつうに、自然にもっているもので、僕が欠落しているのか、それとも、激動の青春時代で人とぶつかりあうなかで構築していくものであるのか、よくわかりませんが。
posted by endoat 2017/08/28 23:28 [ コメントを修正する ]
アポロンを見るなら、シュタゲ2週目のほうが幸せになれると思います。
個人的にはシュタゲの評価はすごく高いから。
アポロンでジャズいいなぁとは思わなかった。なぜなら漫画しか読んでないからです。

そういう流れで私はシュタゲの2週目をお勧めしてます。

オカリンはホウオウインキョウマ!!
これネタばれです。

岡部倫太郎は世を忍ぶ仮の名前だったんですよ!!
posted by QUWEat 2017/08/29 06:37 [ コメントを修正する ]
 『君の名は。』より『オルフェンズ』が上なのは意外でしたww

 当方も偽善など存在しないと考えております。
 しかし問題なのは、「本当は即物的な見返りを求めているのに、役に立ててうれしいみたいな顔をしてなされる善」なのでしょう。最初から「お前の金目当てだ」ということが明らかな善行ならば、要するにただの売買取引であって特に誰からも嫌われたりはしない。
 金目当てだから嫌われるのではなく、動機を偽っているから嫌われるのだろうと思われます。
 しかし仮に動機を偽っていようがそれが相手に好影響を与えたなら別にええやんと考えてしまう我々は、確かにちょっと他人への興味が乏しいのかもしれません。
 もっと興味を持った方がコミュニケーションがうまくいくであろうことは理屈として理解はできますが、「興味のないものに興味持てとかどんな苦行だよというかお前らは何様だ俺に興味を持ってもらいたいならもっと面白いことをしろやボケェー!」という感じですね。その発言がまず何様だよ! だが改める気はない!
posted by バールat 2017/08/30 22:40 [ コメントを修正する ]
 シュタインズ・ゲートはループものの世界観や概念に新しい考え方を加えたような気がしますね。
 アニメも見ましたが私は原作ゲームの方を先にプレイしていて、久しぶりに一気にプレイしてしまったADVでしたね。

 直接的に他者への興味がなくとも、「自分の生きる環境をより良くする」という目的や意思に基づいて、「自分の周りにいる人たちのためになることをする」というのは至極真っ当なことだと思います。「自分の周りにいる人たちにとって心地良い環境」とは、「自分にとって心地良い環境」にも繋がるものだと思いますし。

 善、偽善、とかって聞くと私は武装錬金を思い出しますね……。

 何だかここにコメント書くの凄い久しぶりな気がします(ノ∀`)
posted by 白銀URLat 2017/09/05 16:14 [ コメントを修正する ]
>オカリンはホウオウインキョウマ
 なんというネタバレ。これはひどすぎる……。
クリス「初対面で気付いてましたが……」

 名場面でした。泣いていいのか笑っていいのか分からずに複雑な表情になりました。これも全部QUWEさんのせいです……。
posted by endoat 2017/09/06 18:19 [ コメントを修正する ]
>動機を偽っているから嫌われる

 あー、なるほど、この点は頭にありませんでした。確かに、「見返り」の有無または多寡ではなく、それを「偽っている」という点があれば、それは「偽善」と表現してよいと思いました。なるほどなるほど、これはストっと心にインプットされました。
 ただこれを実際に当てはめるのはやはり難しそうですね。相手のその「善」または「偽善」について判断するのは、相手が深層心理で抱いている「見返り」を適切にくみ取る必要がありますが、往々にしてそんなの数値化できるものではない。もっといえば、その本人自身も分かっていない場合もあるでしょう。
 とはいえ、考える上で非常に有用な道具・武器を与えて頂きました。ありがとうございます。

>興味を持ってもらいたいならもっと面白いことをしろや

 これ、時折自分に跳ね返ってくるからつらい部分もありますが、いやはや、ほんとそう思います。
 バールさんがどうこうではなくて、ここで、この「面白い」を話すうえでの前提として、
http://orangestar.hatenadiary.jp/entry/2017/04/26/165909
 この小島アジコさんの提示されている考え方がないと、ディスコミュニケーションが深まると思っています。この考え方が基本にない人との話は、ほんと、疲れるというか、徒労というか。

>オルフェンズ

 ヒロインがあまり好きになれなかったことと、「マッキー、後半どうしたんだよ?!」以外は、とても好きな作品でした。「君の名は。」は、特に批判するポイントないはずなのですが、見終わった後の虚脱感(で? だから?)が強すぎて、全体としてはマイナスになったという不可思議な作品になってしまいました。
 オルフェンズも確かに終わった後の虚脱感がありましたが、なんだか、こちらは群像劇として見ていたからよかったのかもしれません。
posted by endoat 2017/09/06 18:48 [ コメントを修正する ]
>原作ゲーム

 あー、元はゲームだったのですね。ネタバレが怖くて一切の情報(アマゾンの作品紹介ですら)を断ち切っているので分かりませんでした(笑)。

 20話まで見終わってから、最初から見返しているところですが、いやぁ面白い。見終わってしまったら、なんだかすさまじい虚脱感に襲われそうで、続きを見るのが怖い状況です。
 しかし、白銀さんに、「アニメよりゲームの方が良かったですよ」とか後ほどコメント頂いてしまったらもうこりゃあゲーム買うしかないなぁと戦々恐々しています(笑)。

>「自分の生きる環境をより良くする」という目的や意思に基づいて、「自分の周りにいる人たちのためになることをする」というのは至極真っ当なこと

 ありがとうございます。
 我々としては何の疑問もなく当たり前だとこのことについて思うわけですが、どうも、「なんか多くの人は違うようだぞ?」ということを感じる場面がしばしば。
 こっから、バールさんの「偽善」に関する内容にも関係していくのですが、なんなのかなぁ、うまく表現できるレベルにいってないのですが、「我慢や自己犠牲が美徳」みたいな価値観が絶対じゃあないんだってことです。
 QUWEさん流にいけば、コミュニケーションも、投資として、WIN-WINというか付加価値が増して全体が増大するようなものであるべきで、宝くじやFXみたいな全体の価値が増えないような思考が前提なのは違うんじゃないか、ってことです。

 うーむ、まぁ、これらはある程度の「裕福さ」が成り立たないような気もするし、まだまだ表現が足りない部分です。とにもかくにもコメントありがとうです! おかげで頭の中がリフレッシュされました!
posted by endoat 2017/09/06 19:00 [ コメントを修正する ]

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