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ゼロ秒思考メモとか自己啓発について
2017/01/22 19:00 | Comments(0) | 思考及び書くこと
今日の一言「実践すべきことはそう多くはない」

ゼロ秒思考

 書店をふと歩いていたら、「ゼロ秒思考で頭が良くなる!」みたいな書籍が置いてあった。
 な、何だって!? パクられた!! ……と思ったわけではないが、手に取ってみると、まぁ、僕がこれまでやっていたようなこと、今やっているようなことであった。

 B6版で厚みがあり、1400円ぐらいで、あるコンサルタントさんが著者となれば、さも重要ですごい効果的なメソッドな気がしてくる。

 しかし、こと、このことに関しては、僕は、10年~15年ぐらい続けてきている。まぁ、もっと、もう少し「良い方向へ」注力していくための方法としては、もっと早く上のような書籍に出会えたらよかったと思える。

 これで、著作権問題みたいになったら、僕の方が早くからやってきているが、その有名人の著者の方が、きっと正しい、となるのだろう。だからこのブログはこれからもひっそりと続いていくのである。

自己啓発本について

 最近書店に足を運ぶことが殆どなくなったが、やはり、あちらこちらに、煽情的なメッセージが並ぶ。
 コンサルタントさんだったり、有名な大学を卒業していたり、テレビに出演していたり、有名な人だったりすれば、その書いてあることがどうであれ、本になって、お金になって、それを読んだ人たちに影響を与えていくのである。

 コマーシャル、というのは、本来的には、価値多様化社会の中では、いったい何が重要な情報なのか、ますます探しにくくなるために、「おすすめ」をしてくれるという意味で、価値あることなのである。ところが、多くは、「脅してむしり取る」という方針が、まことしやかに行われる。
 と、いうよりも、「意味」(目的)を失った現代人たちにとっては、もはや、何が「主体的」なことなのか、その判断すら失われて行っているのである。だから、盲目的に、テレビや書店に並ぶキャッチーな脅し文句につられて、ますます自己自身を見失っていくのである。

 ……みたいなね! もっともらしいこととか、さも「一般的」みたいに書かれていることが多いのだ。

本当に大事な習慣

 ビジネス本、自己啓発本、その他さまざまな人たちの「アドバイス」といったもの。
 これらを全くすべて否定する気などない。

 ただ、一つ、基盤的に、根本的に重要なことは、恐ろしいほどにシンプル、単純、簡単である。そのことができていないまま、やれ「ダイエット」やら「頭がよくなる」やら「お金が増える」やら「不透明な時代に生き残る」やら、色んな不安に煽られて「何かやらなきゃ!」と思ったところで、まず、その人は何も変わらない。何も変えられない。今まで通り、ずーっと、煽られ続け、不安を感じながら、搾取されながら生き続けるしかないのである。それよりだったら、むしろ、本なんて読まなくていい。ただ、目先の欲望……と書くとこき下ろしすぎだが、日々の楽しい友人たちの会話や、美味しいごはんなどについてだけ考えて、一日一日を過ごした方がよっぽどましである。

 本当に大切なことは、「続ける」ことである。

 継続は力なり。これだけである。この続けるという能力、これがあれば、大抵のことは何でもできる。その基盤があった上で、その上に走らせるプログラム(ソフトウェア)として、時間対効果をあげるためのメソッドが有効になっていくのである。

 シックスパックの腹筋に憧れて、様々な筋トレの仕方を学ぶのはよいだろう、しかし、その微妙な「正しい」腹筋の仕方を追及するよりも、まずは毎日、ど素人のやり方でもいいから、続けていくことが大前提だ。一時期腹筋のしわが薄まっていったけれども、ここ90日ぐらい筋トレを続けて、またほりが深くなった。3日やったら1日の休みをいれる、とか、肘を床につけて90度にしてそのまま維持するとか、流行りの方法など無視して、ふつーに、毎日やっていただけでも、それなりに効果はでる。確かに、「正しい」方法をしてやっていたら、もっと良い効果になったかもしれない。けれども、続けられなければ、所詮はゼロに過ぎないのだ。

ポジティブ思考

 もう一つ大切な習慣というか、ライフハック的な、メソッド的なうんたらを書けば、「笑顔」である。

 笑顔は大事。表情筋は、脳の感情等を司る尾状核と繋がっている。笑顔をつくることで、脳の働きも良くなるのである。そして、社会学的には、笑顔の人は警戒されにくい。心を許してもらえやすい。人が集まりやすい。幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せなんだ。

習慣をつくるためには?

 分かった分かった、習慣をつくることと、笑顔が大事なんだね。
 でもさ、それって、どうやりゃいんだよ! どうも、何をやっても長続きしないんだよ!
 という方もいるでしょう。

「5分ルール」とか、「例外規定」とか、「強制実行」とか、「カウントダウン法」とか、色々と方法はあるでしょう。
 しかし、重要なのは、そういったテクニック的なのではなく、これも至ってシンプルですが、「目的」「目標」を立てる、ということです。

 腹筋を六つに割りたい!

 これは、目的でも、目標でもありません。ただの願望です。これでは、いくらたっても、望みが実現することはありません。

 腹筋を6つに割るため、筋トレを毎日しよう!

 これもダメなパターンです。
 確かに、これは、数値化(毎日やろう)という意味で、目標にはなっていますが、目標の立て方が下手すぎます。
 というよりも、目標が二重の意味で低いのです。

 一重の意味は、その目標が具体化されていないことです。まぁこれは、もう少し、腹筋する回数とか、朝やるのか夜やるのか、何か月続けるのか、チェックはいつするのか、などなど、詳細化していけば解決する話です。

 しかしもっと問題は、二重の意味の方で、この腹筋を割りたい、という目的・目標が、いったい、何のため? なのか、ということです。
 鏡の前に立って、自分で自分の身体を見詰めて、「おぉ、かっこいいぜ!」と陶酔することが目的なのでしょうか? 海にパンツ一丁で行って、ギャルに「かっこいい! 腹筋さわらして!」と言われることが目標なのでしょうか? それとも、近くに控えた健康診断のためなのでしょうか? 彼女や奥さんに、「ちょっとあなた、最近太ったんじゃない?」と言われたからでしょうか?

 何のために、その行為を達成するのか。
 それを、より具体的に、明確にするということが、目的や目標を立てる上で重要なことなのです。
 確かに、トレーナーに付き合ってもらって、食事制限とか頑張るのはいいでしょう。最初は、そういった強制的な行動規制も必要になります。しかし、本来的な、自己意識としての、自分の主体的な思いが強くなければ、その達成する目標が高ければ高いほど、実現は困難になるのです。


 皆さんも、何か新しいことを始めようとか、何か達成したい目標ができたら、まずは、「継続すること」と、その目標自体の目的について、掘り下げて考えるようにしてみてください。そうすることで、ますます自分の望む自分になることができ、日々の生活や、人生がより豊かなものになるでしょう!

とかね。

 と、まぁ、自己啓発本とかは、上に書いてきたようなそんな流れである。
 基本的には、
・タイトルをキャッチーで、不安をあおるようなものにする。
・現状分析、こうしなきゃ大変になりますよ! 的な事例をいくつか挙げる。
・私も昔は悩んでいました。でも大丈夫、こんな方法があります!
・具体的にはこんな感じです。
・それを実践すれば、最初の不安は解決します! おめでとう!

 こんな感じである。
 だから、読まなくていいとか、買わなくていいとか、価値が無いとか、そういうことを言わんとするわけではなく、いくら本を買っても、実践に結び付けられなきゃ意味ないよ、というわけだ。
 そして、何ということでしょう、こんな分析ができてしまう時点で、僕は一体、どれだけこういった系の本を読んできたということなのか! 全くもって、恥ずかしい限りである。



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